◆ BPMで業務効率化
BPM(ビジネスプロセスマネジメント Bussiness Process Management)とは
Plan : 業務のプロセスを可視化して、そのプロセスを共有する。そして、改善案作成の計画を立てる。
Do : 可視化したプロセスを実行する。
Check : プロセスを検証する。
Act : 検証結果から無駄な仕事を減らし、業務を効率化する。
このPDCAサイクルを回して業務を効率化し生産性を上げて行くことを目的とした手法です。
では、PDCAを回すってのはわかりましたが、業務を可視化するのはどうすればいいの?って話しになりますが
それを実現する一つの方法が、BPMNとなります。
※最近では業務プロセスを可視化するときにBPMNを使う手法が主流となりつつあります。
◆ 業務プロセスを可視化するBPMNって何?
BPMNとはBusiness Prosess Modeling Notation の略で「ビジネスプロセスモデル表記法」などど訳されます。とても簡単に言うと「業務を見える化する事」=「業務プロセスチャート」って事なんですが、この「業務プロセスチャート」を書く時に人それぞれが好き勝手な書き方をすると、理解しがたいプロセスチャートが出来上がったりします。そうすると、社内の関係者同士で業務プロセスの共有がなかなか進まず、結果的に業務プロセスの改善ができず、いつまでも無駄な作業をする事になりがちです。
そんな事がないようにする為に、「業務プロセスチャート」の書き方を定めたものがBPMNになります。(プロセスチャートの書き方のルール、規格)BPMNは世界標準(ISO19510)なので、誰もが同じ基準にたって業務プロセスを共有することができ、BPMN化の後に進める業務プロセスの検証を効果的に実行することができるようになります。
更に、BPMNで業務プロセスを可視化すること(BPMN化)によって、現在の業務プロセス(AS-ISプロセス、以下AS-ISという)に無駄な部分がないか検証を円滑に進める事ができるようになり、将来の効率化した業務プロセス(TO-BEプロセス、以下TO-BEという)を作り易くすることができるのです。要するに、現在のプロセスを可視化することで、それを客観的に検証することによって、効率的な業務プロセスを作り上げる事が可能となる訳です。
◆ 業務プロセスをBPMNで可視化する(BPMN化)
業務プロセスをBPMN化するには、まず、BPMNの規格を勉強する必要があります。(現在の最新バージョンはBPMN 2.0です。)
BPMNで可視化するというのは、要はプロセスチャートを書くということですが、使える記号が規格で決まっているので
一度覚えてしまえば、ある程度は書けるようになると思います。
但し、書くときのルール(例えば社内での書き方のガイドライン)を明確にしておかないと書いた人ぞれぞれで、粒度が異なってしまうなどという問題が表面化するので、ガイドラインを策定していた方が良いと思います。
BPMNを書く人によって粒度が異なるとなぜ問題になるかというと、Aさんは詳細な手順を明記することなく大雑把に業務プロセスを書いたているにも係わらずBさんは詳細な業務プロセスを明記していたら、書き方の統一性がなくなり結局わかりにくいプロセスチャー が出来上がる訳です。
◆ BPMN(ToBeプロセス化後) ⇒ BPMS化
AS-ISをBPMN化するとその次の段階として、このプロセスに無駄な個所がないか検証することで業務の効率化を図ることができます。検証する方法として、机上でシミュレーションすることが1つありますが、他の方法としてBPMS(Bussiness Process Management System)に載せて検証する方法があります。
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